カラー剤には色を明るくしたり、色味を入れるためにアルカリ剤が使われています。
アルカリ剤は髪や頭皮の細胞膜複合体(CMC)を溶かしながら、髪の中に浸透していきます。
このCMCは頭皮のバリア機能を持っているので、このCMCがアルカリ剤によって溶けてしまうと、頭皮は刺激を受けやすくなります。
また、カラー剤の中の過酸化水素水(オキシドール)がアルカリ剤と反応すると活性酸素が発生して、頭皮に刺激を与えます。
このアルカリ剤とオキシドールの作用によって、頭皮に刺激がおこり、頭皮が炎症を起こして、かゆくなったり、かぶれたりします。
また、稀にカラー剤のジアミン染料に反応して、アレルギー反応を起こし、かぶれることがあります。
これらの悩みを解決するには、カラー剤に入っているアルカリ剤やオキシドールの濃度が少ないものを使うのが効果的です。
頭皮への刺激になるものが少なくなれば、頭皮のかゆみやかぶれは少なくなります。
ただし、アルカリ剤やオキシドールが少なければ、色も明るくなりにくくなり、カラー剤の浸透が悪くなり、色味が濁りやすくはなってしまいます。
また、ジアミン染料へのアレルギー反応によって、かぶれが起こる人への解決策は、白髪染めの人であれば、ヘナやインディゴによる白髪染めがオススメです。
アルカリ剤やオキシドールも入っていないため、頭皮が敏感な方にもかゆみやかぶれが少なくできます。
また、通常のファッションカラーであっても、ジアミン染料を配合せずにトリートメントカラーの染料を混ぜて、ジアミンが入っていないカラーをすることもできます。
ただし、インターネットで情報が氾濫しているように、ジアミンのアレルギーはめったにはいないので、それでかゆみが無くなったり、かぶれが無くなったりの保証はできません。
ジアミンのアレルギーで気になる方は皮膚科を受診されることをお勧めします。
頭皮が敏感でカラーをするとかぶれたり、かゆくなったりする悩み
カラー剤に含まれるアルカリ剤とオキシドールの作用による刺激によって頭皮が炎症を起こしてしまうことがあります。この場合、色の入りは弱くなったとしても、刺激の少ないカラー剤を使うことをおすすめします。また、頭皮が敏感な方の白髪染めの場合には、アルカリ剤やオキシドールも入っていない、ヘナやインディゴによる白髪染めがおすすめです。