どーも、和田です。
先日、Mさんという方から、Facebookでメッセージを頂きました。
ブログでシェアしてもいいかどうか、確認は取っていないんですが、
何かで悩んでいる人なんかの助けになるかと思って載せるので、許してくれると思います(^_^;)
それは、
「大阪で美容師をしてます。僕もジストニアを発症しています!……本当に辛い毎日です。」
という内容でした。
実際には、半年くらい前にメッセージを頂いていたんですが、
友達になっていない人からのメッセージはその他に分類されるらしく、気づかなかったんです(>_<)
「ジストニア」について知らない人もいるかもしれないので、かんたんに説明しますね。
ネットなどで、「フォーカルジストニア」と調べると出てくるんですが、
僕たちが発症しているのは、局所性のジストニアで、ある一定の動作をするときにうまく動かなくなってしまう病気です。
僕たちは美容師なので、カットの練習をよくしていましたが、
同じ動作を繰り返していると、段々とそのカットの動作だけがうまく動かせなくなっていきます。
無理に動かそうとすると、例えるならアクセルとブレーキを一緒に踏んでいる状態になり、
一日で腱鞘炎になってしまいます。(少し大げさかも…)
そして、残念ながら、治す方法はありません。
その動作を繰り返すとどんどん酷くなっていきます。
ピアニストなどの音楽家に多い病気です。(同じ動作を繰り返すことが多いので…)
話を戻しますが、
身近な人で、ジストニアの人がいなかったので、とても共感でき、すぐにメッセージを送りました。
そしたら、半年くらい過ぎてしまっていたため(^_^;)
すでに美容師を辞めて、別な仕事に転職していました。
「とても辛い決断だった…。」
「仕事ができなくなって、本当に美容師が好きだったとわかった…。」
そんな言葉が綴られていました。
僕は幸運にも、美容師を続けられていますが、ハサミは置きました。
とても辛い思いをしましたが、答えは簡単でした。
もうこれ以上、ハサミを動かせませんでしたから…。
ハサミを置き、スタイリストとしてお客様を担当することが無くなった今、
とても気分が楽になり、お客様に集中することができるようになりました。
今までは、お客様の話を聞きながら、自分の手が動くかどうかが気になっていました。
たまに調子がいいと、安堵し、調子が悪いと、お客様への罪悪感や自分への不満が噴き出してきました。
今では、お客様の悩みを聞き、あらゆる解決方法を考えたり、
直接自分が担当しないお客様でも、スタッフたちと話し合い、
どのようにすれば喜んでくれるか、髪の悩みを解決できるか、と向き合うことができるようになりました。
Mさんへのメッセージでも伝えたのですが、
違う道に進むのもありだと思います。
むしろ、どうしても困難なときは、逃げたほうがいい!!
いつまでも執着していると前に進めませんからね。
勘違いしてほしくないのですが、
何でもかんでも逃げろってことじゃないですからねっ(^_-)
ある程度の年月を費やしてしまうと、
別なことをすることが怖くなってしまいます。
ただ、恐怖でチャレンジすることが遅くなってしまうと、さらに別な道に進みづらくなってしまいます。
それに、別なことをするにしても、今までやってきたことがゼロになってしまうことはありません。
今まで積み重ねてきたことが多ければ多いほど、別なことをやっても役に立つときがきっとあります。
役に立たないとすれば、そもそも何も持っていなかったんです(^_^;)
僕たちは、ジストニアという病気でしたが、
世の中には、いろいろな悩みがあると思います。
悩んで苦しんで難しいことだったら、
僕は、別なことを始めることをおすすめします。
きっと、苦しみから解放されるものに出会えると思います。
僕は、このジストニアをきっかけに、お客様の髪や頭皮の悩みにより共感できるようになりました。
そのおかげで、他の美容師が考えるよりも、もっと何とかしてあげたいと感じるようになりました。
そして、お客様が喜んでくれるようになりました。
辛く苦しい経験は、うまく活かせば、人の役に立てることができます。
美容室のブログで、こんなことを書くのはどうかと思ったんですが(^_^;)
Mさんのこれからの人生が幸せなものになればと願って書かせてもらいました。
では、この辺で…<(_ _)>