坂井です。
少し前にさかのぼりますが、’美意識開発セミナー’という講習会に香代子さんと行ってきました。
いいな!という感覚や素敵!とかいう感覚、なんだこの違和感は?というちょっとした気づきから美意識の目が育ってきます。
デザインは計算されてできているのですが、それがなぜいいのか?どんな意図でつくられているのか?
そんなことを掘り下げていきながら、学んでいく講習会です。
これが私達のヘアスタイル作りにもつながってきたり、バランス感覚が養えたりしてきます。
前回は時代の美意識がテーマでした。
大昔からあった美しさの形、現代らしいカッコよさ、ごく最近登場した新しい感覚。
これらをクラッシク・モダン・ポストモダンと3つにわけて時代が流れていきます。
ヨーロッパを基準にデザインの流れは変化していますがクラッシックというのは19世紀の貴族社会からあった価値観、美意識です。
この時代はゴージャスだったりシンメトリーなもの、装飾的、伝統的なものが美しいとされた時代です。
モダンは産業化の進展と化学の進歩で合理的、効率的大量生産が物の豊かさを実現させた現代社会の美意識です。
現代の生活ベースになってる20世紀的美意識で
近代的、機能的、カジュアル、シンプル、アシンメトリーといったものが美しいとされた時代です。
ポストモダンは脱近代化の美意識。
工業化の行きすぎへの抵抗と反省が根底にあり、切り捨てられた価値観(装飾性)の復活、非西欧的美意識の評価など今日の多様化社会を作ってます。
ドレスダウン、キッチュ、ミックス、周縁的な物が美しいとされミスマッチ・マルチミックスが新しい美意識に変化してきた時代です。
これらの時代背景にはいずれも戦争がきっかけで変化していくのですが、
そんな時代と共に変化してきたデザインが今でもベースになっているので、自分の好きなものは?と考えた時にどの時代のものが好むのか傾向が見えてくると思います。
何かを選ぶヒントになるかもしれませんよ!